みなさんこんにちは。
夏休みも終盤になり、宿題に追われている生徒、とっくに終わらせて楽しく過ごしている生徒、いろいろだと思います。
みなさんはどちらですか。
ちなみに僕はサッカーに明け暮れて子どものころ自由研究や読書感想文など面倒くさいことを後回しにして、夏休み終盤に苦労していました。
夏休みの最後くらいは楽しく落ちついて過ごしたいですよね。
さて、今回は僕が「なぜ学校を立ち上げようと思ったのか」を書いていきます。
そこには公立中学校の教員時代に「ここなんかおかしいよなー」と感じたことや
世界一周中に「こんな世界もあるのかー」という驚きが関係しています。
是非最後まで読んでくださいね。
1.公立中学校の教員時代
①朝の読書
おそらく生徒のみんなは朝8時過ぎに登校してから約20~30分の読書の時間があると思います。
毎日当たり前のようにやっているこの活動、本当にこの決められた時間にやらないといけないのでしょうか。
中学生になれば部活も始まり、上下関係も学び始め、多感な時期でもあるので、心身ともに疲れている生徒が多いと思います。
朝読書中生徒たちの様子を見ていると、本は開いているけど目はつぶっているという生徒が結構いました(笑)。
まず第一前提に読書をすることは大切です。
語彙力や教養、新しい知識が身についたり、想像力が豊かになったりすることが期待できるので読書は年齢問わずできるだけやったほうがいいと思います。
ただ、眠たいときにやっても内容が頭に入ってこないため効率的ではないと思います。
読書をやりたい人は読書をして、それ以外の人は外で身体を動かしたり、別の部屋でカードやボードゲームをしたほうがその後の1時間目の授業に気持ちよく入れるはずです。
朝のこの約30分間をもっと自由に生徒たち自身に何をするか決めさせてもいいんじゃないかと思っていました。
②全国学力テスト
全国学力テストとは文部科学省が年に1回全国の小学6年生と中学3年生全員を対象に実施する学力調査のことです。
このテストは小学6年生は小1から小5まで、中学3年生は中1から中2までが出題範囲であり
普段の学校で行われる定期テストと出題傾向が異なります。
だから定期テストではいい点が取れても思ったように点数が取れないこともあります。
市町村によっては全国学力テストで良い点をとるための模試を普段の授業で行うところもあるみたいです。
元々は国語・算数・数学・理科・英語の各教科のテストの結果をもとに
教育の成果を検証して指導の改善に役立てることを目的とすると謳っています。
テスト終了後、国から各都道府県教育委員会、その後市町村教育委員会、教育現場にと結果が報告され
今後の授業の対策を各教科ごとに行うのですが
一斉授業(約40人の生徒に対して1人の先生が授業を進める)で生徒一人一人に目を行き届かせることは難しく
習熟度別授業(クラスを生徒個々の習熟度に合わせて2つに分けて授業を進める)もありますがそれでもきめ細やかに
一人一人の生徒たちに指導することは容易ではありません。
実際は各教科ごとに他の学校や市町村、全国平均との「点数」を比べるだけで、特に良い対策が出ずに終わります。
「〇〇小学校の算数は全国平均より高いから良い」
「〇〇中学校の数学は平均より低いから頑張らないとね」という感じです。
つまり生徒たちは国や市町村の教育委員会の評価のためだけにに貴重な時間を使っているのです。
しかし本来勉強はその教科の「楽しさ」を生徒たちに教えることが一番大切なのではないでしょうか。
残念なことに実際の教育現場で一番評価されるのは「点数」です。
「あなたは高得点取れたから良い」「あなたは点数あまり取れなかったから良くないね」という評価だけで生徒たちはその教科を本当に好きになるでしょうか。
もっとゆっくり各々の生徒たちのペースで授業を進め、楽しさや面白さを伝えて、その教科を好きになってほしいという現場の教師はたくさんいると思います。
本来の勉強や学びの意義を考えたとき果たしてこの全国学力テストに力を入れることに意味はあるのだろうかといつも疑問に感じていました。
③校則
「社会に出たらルールがあり、それを守らなければいけません。だから学校で校則を守ることは社会に出るための準備です」
こんな常套句を僕が生徒の時にも教師になった時にも学校現場でよく耳にしていました。
「靴下の色は白」「前髪は眉毛にかからない長さ」「眉毛は剃ってはいけない」「ツーブロック禁止」
これらは校則の代表例で僕たちが子供だった頃当たり前のように守っていたルールではないでしょうか。
もちろんルールは守らなければいけないし、守らなければ信頼を失ったり社会的な制裁を課せられるかもしれません。
そもそもルールは本来誰もが気持ちよく生活できるためにあるものだと思います。
しかし現在の教育現場にある校則は教師が生徒を「管理しやすくする」ためだけにあると感じていました。
実際僕が教師をしていた時「他クラスには用事がなければ入ってはいけない」というルールがありました。
理由は「紛失物があったときに疑われる生徒の数が増え対処が大変になる」からだそうです。
もし他にカードゲームをしていい部屋があればいいですが、それもなかったので生徒の立場からすれば納得いかないでしょう。
例えば雨が降った日に教室の中で友達とトランプやUNOをしたいとき、仲の良い友達が他クラスの人だったら一緒に遊べないですよね。
しかし当時僕は立場上よく他クラスの生徒に注意をしていましたが、そうするとその他クラスの生徒は
廊下に椅子を置いて、教室の中の窓側にいる生徒たちとカードゲームをしていたのです(笑)。
あなたは「なぜそのルールを守らなければいけないのか」という問いに対して生徒が納得できるように答えることができますか。
もしできないのであればすぐに廃止すべきだと思います。
ちなみに僕はこれら4つの校則は生徒にしっかりと説明できませんでした。
「ルールだから」と言ってすべてのことをルールで縛っていたら生きづらい社会になり、何も考えず意見を持たない人間になることに繋がるのではないでしょうか。
本当にいい社会や組織をつくるためにはみんなで話し合い取捨選択し本当に必要なルールだけを採用すべきだと思います。
④宿題
僕が勤めていた学校に「毎日ノート」という自主勉ノートがありました。
おそらくどこの学校にもある毎日の宿題の定番だと思うのですが
白紙の紙に1日1ページぎっしりと埋めて勉強をしようと各担任から言われていたあれです。
この宿題おかしいなって思うことが2つあります。
1つ目はみんな同じ内容と量をしなければいけないということです。
その日によってやらなければいけない教科とその内容が決まっているんですが生徒個々の学力も意欲も異なります。
学力の高い生徒に白い紙1枚渡して「さぁどうぞこの範囲をやってきてください」と言ったらおそらく問題なく教師側が望んだような宿題を提出するでしょう。
しかし、そうではない生徒たちに同じことをしてもおそらく「何をどうしたらいいのかわからない」となるでしょう。
その結果出てくる宿題を見ると教科書をノートにただ写しただけのようなものになっているのです。
これでは目的が何なのかさっぱりわかりません。
学力が高くない生徒たちにはある程度の力をつけてからやらないとただの作業になってしまいます。
2つ目はチェックする人が担任だということです。
皆さんご存じの通り、中学校は教科担任制なので小学校とは違い、担任の先生が全教科を評価することは難しいです。
だから保健体育科だった僕ができることは生徒たちがぎっしりと1ページ埋めているかどうかを見ることだけです。
繰り返しになりますがこれでは目的が何なのかわかりません。
その教科のことは教科担任に一任して、自主勉をさせるのであれば強制ではなく生徒自身が自ら足りないところを自主的にやる方が
意義があると思います。
⑤部活動
今や「ブラック部活」とも言われている部活動は生徒にとっても教師にとっても本当に意義ある活動なのかどうかよく議論されています。
個人的にはマイナス要素の方が多い気がします。理由は以下の3つです。
①無償で行われている
「ブラック部活」と呼ばれている所以の1番はこの無償で行われていることではないでしょうか。
100歩譲って自分の専門競技や好きな部活ならいいですが、経験のない競技をやらされて、その上無償だったらきついですよね。
教師時代放課後に約2時間部活動をした後、授業の準備やその他の事務作業をして21時過ぎに帰るということは日常茶飯事でした。
しかも僕は当時20代前半で体育科だったためその学校の主要な部活にコマのように入れられ土日はまるまる練習試合や遠征に時間を費やしていました。
当時は「子どものため」とか「他競技のことを学べるいい機会」と考えていましたが、今ではその考えはできません。
②半強制的にやらなければいけない
教師の勤務時間は都道府県によって若干異なりますが大体8時~16時30分(30分の休憩時間を含む)までの8時間となっています。
放課後に行われている部活動は課外活動に当たるため教師は本来やってもやらなくてもいいのです。
しかし、学校の中には同調圧力があり教師全員がどこかの顧問にならなければいけない雰囲気があります。
これは生徒も同じで本人の意志に関係なく「全員部活制」という半強制的なルールに則って
どこかの部活に所属しないといけない雰囲気があります(クラブチームや他の習い事をしている生徒は例外)。
これは生徒が放課後に非行に走るのを防ぐためという理由があるそうです。
しかしやりたくないことをやらされても有意義な時間になるとは思えません。
1つの部活だけではなく定期的にやりたい部活を変えれるシステムがあればいいなぁと思っていました。
③拘束時間が長い
2022年文部科学省の調査によると教員の残業時間が月平均45時間を超えた割合は中学校53.7%、小学校で36.9%、高校で36.6%、となった。
また、中学校の残業時間を詳しく見ると45時間以上80時間以下が40%、80時間以上100時間以下が8.9%、100時間以上が4.8%となった。
特に部活動に費やす時間は教師を疲弊させています。
各部活動にもよりますが毎日放課後約2時間の活動に加え、土日や祝日も練習試合や遠征の引率で帯同しなければなりません。
実際僕も日曜日に遠征で帯同し学校に帰ってきたのが21:00でその後次の日の研究授業の準備で0:00過ぎまで学校にいたことがありました。
そのため教師のほとんどはプライベートの時間はありません。
家族がいる教師は土日も子どもと遊ぶことが難しいのです。
部活がもたらす恩恵ももちろんありますが、その裏で教師たちは部活動に苦しめられています。
2.世界一周中に感じたこと
18歳の時、歌手のナオトインティライミの影響で「いつか世界一周に行ってみたい」と思い始めるようになりました。
そして教師になって1か月後職員室で事務作業をしている時に「もし世界一周しなかったら死ぬ前に後悔する」と思い
「3年間で資金をためて退職して世界一周しよう」と決めました。
その後2017年8月1日~2018年10月4日までの約1年2か月バックパックを背負って40ヵ国を訪れました。
教師時代を含め、学校を立ち上げようと思った要因となった世界一周でのできごとを書いていきます。
①電車が遅延する
僕がインドを訪れていたとき旅も3か月がたち慣れてきて少し自信がついてきた頃でした。
コルカタからバラナシへ行くために夜行電車に9時間乗って、次の日の朝の7:00頃に到着予定でした。
しかし22:00に来るはずの電車はまだ来てなく、周りの現地の人たちにいつ電車が来るのか聞いても「さー、わからないよ」の一言だけ。
インドで電車の遅延は日常茶飯事で、現地の人たちもそれをわかっているので、まったく慌てたりイライラしたりしている様子が見られません。
毛布やシーツを持参して横たわっている人、温かいチャイを飲みながら談笑している人がほとんどでした。
そして電車が到着したのはなんと・・・午前4:00!6時間の遅延です。
その後電車に乗って目的地のバラナシへ出発したのですが、遅延する電車はその後も遅延します(笑)。
バラナシに到着したのはなんと・・・22時間後(泣)。
最初のコルカタの駅での遅延と合わせたら合計28時間のタイムロスです(笑)。
こんなこと日本ではまずありえないですよね。
このインドでのとんでもない長さの遅延を経験した後、気が長くなったのは言うまでもありません。
②語学
「世界一周中語学はどうしていたの?」「英語はペラペラですか?」
こんな質問をよくされたことがありますが実際はペラペラではなかったです。
一応英語とスペイン語を3か月間日本で勉強して旅に出かけましたが
僕の語学レベルは本当に乏しく、特にリスニングにおいては相手が言ってることをほぼ理解できないというレベルでした。
元々子どもの頃から英語に興味があり英会話教室に通っていましたが、学校のテストの点数は全然ダメでした。
今思えば勉強の仕方が良くなかったんだと思います。
旅の前にやった勉強は「旅で使えるフレーズ集」みたいな本をひたすら音読することだけでした。
全く効果がなかったわけではないですが応用が利かず、そのフレーズ集以外のものがでてきたらお手上げです。
だから自分の口から思ったように英語が出てこないし、リスニングの勉強もしてなかったので相手の言っていることもほとんど理解できませんでした。
でもこんな僕でも世界一周できてしまったんです。
理由は色々あると思いますが、おそらくコミュニケーション能力が高かったからだと思います。
常に下手でもいいから現地の人たちに話しかけてみようと考えていました。
相手にうまく伝わらず怪訝そうな顔をされたこともありましたが、世界中には僕が伝えようとしていることに耳を傾けてくれる人がたくさんいるということがわかりました。
また、僕が相手の言ってることを理解してないなと感じたらゆっくり話してくれたり、Google翻訳を使って僕が理解できるようにしてくれました。
この世界には優しい人たちでいっぱいです。
語学力が乏しくても自分の気持ちを伝えようとしたり相手の言いたいことを理解しようとしたりすれば相手もあなたのことを理解しようとしてくれます。
語学は出発前より上達しましたが、この旅で「相手に優しくする」「相手のことを理解する」という子どもの時に誰もが習った当たり前だけど忘れがちな
大切なことを再確認することができました。
③ストリート上の物乞い
この内容は少し重たいですが僕が見たものをそのまま書きます。
東南アジアやアフリカなど発展途上国にはたくさんの物乞いがいました。
ボロボロの服に身をまとい小さな箱を出して「お金をください」という人や
観光地で小さい子どもが観光客にお金をくださいと言っている姿を見たときは胸が痛くなる思いがしました。
僕がエチオピアの田舎町に滞在していた時1人の少年が大きいペットボトルを持って僕のところに来て「水をください」と懇願してきました。
基本的に物乞いには何もあげないように心がけていたので断りました。
しかし、35度以上の炎天下の下、おそらく遠いところから歩いてきたその少年を見ていたら何とかしたいという思いになり
持っていたペットボトルの中に入っていたもう温くなっていた水を彼に渡しました。
するとまるで乾いた地面が一気に水を吸うようにペットボトルの中の水を一気に飲み干したのです。
その後「水が欲しい」と言ってきましたが、もうそれ以上は持っていなかったので断り、彼は帰っていきました。
その後「もし彼に水をあげなかったらどこかで倒れていたのかなぁ」とか「今まで見てきた物乞いの人たちは生きているのかなぁ」としばらく考えていました。
残念ながら世界中にはたくさんの貧困層の人たちがいます。そしてこの貧富の差を変えることは僕にはできません。
だから日本人に生まれたことに感謝して自分の人生後悔の無いようにやりたいことをやって生きていきたいと思うようになりました。
どんな学校を創りたいのか
以上が学校を立ち上げる理由となった教師時代と世界一周中に経験したことです。
教師時代に僕が経験したことはおそらく現役教師や経験者なら共感できるところもがあったのではないでしょうか。
また世界一周中での出来事は非日常を経験し日本の長所・短所が見えた旅でもありました。
それを踏まえてどんな学校を創っていきたいか書いていきます。
①生徒自身のペースで学習を進める
学年は同じでも学習の理解度も違えば興味も違います。
その生徒が学習でつまずいているところを一緒に見つけ、慌てずゆっくりと着実に学習を進めていけるようにすれば
意欲を失わずに学力が定着していくと考えています。
また、縦割りの授業を作り学年問わず理解できている生徒が先生役になって
生徒同士で教え合う授業も面白いと思います。
②体験的な学習
料理やキャンプ、登山など普段学校ではできない活動を体験することで
興味の幅が広がり自分の「やってみたい」ことが増えることが期待できます。
また自分たちでやりたいことを企画・運営・実行する活動も考えています。
そうすることで仲間と協力して1つの目標を成し遂げる力や夢を実現させる力を身につけることを目指します。
③スポーツ
自分のやりたいことをやり続けるためには健康な心と身体は不可欠です。
隣接されている人工芝のフットサルコートや近隣の公園や体育館を使って
思いっきり身体を動かす機会を作ります。
また勝ち負けではなく、どうすればスポーツを楽しみ生涯にわたってスポーツに関わることができるかに重きを置き
競技やルール作りなど生徒と教師で話しあって決めていきたいです。
④対話の時間
社会に出れば自分の意見を持ち、相手に納得してもらえるように伝える力が大切になってきます。
そのためには子どもの頃から論理的に考え自分の意見を言う訓練が必要です。
1つのトピックに関して議論し合い、自分の意見を相手に伝え、相手の意見もしっかり傾聴する
時間を設けたいと考えています。
最後に
ファインディスクールは開校して1か月が経ちますが現在生徒は0名です。
今はこれからの活動のためにいろいろなことを考えて準備をしている段階です。
不安なこともたくさんありますが、未来の生徒たちがこの学校で笑顔で活動し
「この学校に来てよかった」と言ってもらえることを想像したら頑張れます。
色々なことを書きましたがまずはできることをコツコツと地道にやっていきたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【学校紹介】
ファインディスクールは大分市西部に位置するフリースクールです。
日本初のオーガニック人工芝のフットサルコートの上で思いっきり身体を動かすことができ、学習も自分のペースで行うことができます。
また自分のやりたいことを日々見つけるために様々な楽しい体験活動も定期的に行います。
スタッフはサッカースクール経営者、元幼稚園教諭、バックパッカー世界一周経験者など面白い人がたくさんいます。
既存の学校生活で友人や先生との関係に悩んでいる、将来の夢や目標が見つからない、勉強を自分のペースでやりたい、学校に行きたくない….
もしこのような悩みがある児童生徒は是非1度当校に見学に来てみてはいかがでしょうか。
あなたのペースで学習ができる環境、あなたに寄り添って夢や目標を見つけてくれるスタッフがここにはいます。
当校は随時無料体験を実施しています。まずは気軽にご連絡をください。
#大分 #フリースクール #オルタナティブスクール #教育